どうも、冬花です。
めちゃくちゃ久しぶりに友人・知人から連絡があり、「会わないか」と誘われたとしたら、ちょっと警戒しちゃいますよね。
考え得る、避けたいケースとして、
1.金の工面
2.宗教の勧誘
3.ネズミ講の勧誘
なんかが挙げられると思います。
実は僕、だいぶ昔ですが、ネットワークビジネスを展開する企業のコールセンターに、人材派遣会社から送り込まれた派遣社員として勤めていた経験があり、その経験・立ち位置から、肯定も否定もしないというスタンスで見ています。
「ネットワークビジネスはネズミ講じゃないよ。悪いことしてないよ。でも……うん? ああ、はいはい、だよね、なるほどなあ、まあ、そうなるわな」
みたいな感じです(笑)
というわけで今回、ちょっとデリケートかもしれないテーマですが、「ネットワークビジネス」について書いてみようと思います。
ネズミ講とネットワークビジネスは違う
まず大前提として、
・ネズミ講
・マルチ商法、MLM(マルチレベルマーケティング)=通称・ネットワークビジネス
は、似て非なるものだという理解が必要です。
前者・ネズミ講は「無限連鎖講」といい、法律で禁止されています。
親が複数の子を勧誘、入会金として金品をせしめる。そして子にも同じことをさせ、その子がまた子を……とネズミ算的にピラミッドが構築されていくわけですね。
金品は、直上の親と、さらにその親…という風に上納されていくのでピラミッドの上であればあるほど儲かるという仕組みです。
繰り返しますが、これは法律で禁止されています。
物が介在しないマネーゲームなのが特徴です。
一方の通称・ネットワークビジネスは、「合法」です。
特定商取引に関する法律(特商法)で定義される「連鎖販売取引」という販売形態で、親が子を、子がまた子を……という構図はネズミ講と酷似してるのでネズミ講と混同されがちですが、繰り返しますが「合法」です。
こっちはちゃんとした物の売買なわけです。
ネットワークビジネスは、合法な販売形態のひとつである
まず、どんな商売にも言えること。商売ってどんな業種においても必ずしなければならないこととして、「知ってもらう」という行為が必要ですよね。
テレビCMを打ったり、新聞・雑誌なんかに広告を挟んだり、街中に看板を出したり、今だったらインターネット上にも広告がわんさか。
あとは営業マンがアピールして回る営業活動なんかも加わります。
そうやって、商品や企業そのものを知ってもらうために活動するわけですが、NWビジネス=連鎖販売取引は、上記のようなプロモーション・営業活動の代わりに、その商品のユーザー自身が人間広告塔となり、ユーザー兼社員のような立ち位置で、商品を宣伝していくといういわば口コミビジネスで、「そういう売り方もアリっしょ」てな感じで、販売形態のひとつとして法的に認められているわけです。
なぜ合法が違法へとその姿を変えるのか
上述のとおり、ネットワークビジネスと聞いて、「いかがわしい」とか「悪いことをしてる連中だ」とか短絡的に捉え、必要以上に警戒しなくても大丈夫です。
ではなぜネットワークビジネスが「ネズミ講!」と揶揄され、トラブルが後を絶たないのか。
これはですね、ネットワークビジネス会社のコールセンターの派遣社員という、観覧席の最前列でXジャンプしてたような立ち位置からの経験則で言わせてもらうと、悪質なユーザーが、悪くないものを悪いものに変えてしまってるからだと思ってます。
先述のとおり、合法であるネットワークビジネスも、構図そのものはネズミ講と似ており、親が子を、子がまた子を、と紹介していくわけで、商品の売り上げは親、そのまた親、と影響を及ぼしていきます。
なので自分の子孫が買えば買うほど、自分が儲かるわけです。
ここで人間の悲しい性、儲けたいがために、悪質ユーザーが悪質なことをやっちゃうわけですね。
たとえば、自分や自分たちのグループ内でのノルマ達成のために、商品購入を強要しちゃうパターン。
「商品も気に入ってるし、この企業もビジネスモデルも嫌いじゃないけど、前回買った商品が残って足りてるし、お金もない。だからいまは買いたくないんだけど?」
ていう状態の子ユーザーに、
「いいから買えよオラ」
的に強要しちゃう。…ダメですよね。^^;
また他には、会社も商品もそんなことを一言も謳っていないのに、「これ飲めばガンが治るよ」って言っちゃうとかね。
残念ながらこういうことが、あちこちの親子ラインの中で頻繁に発生します。
だから、元来OKなことが、NGなように見えちゃう。なってしまう。
これね、結局、ビジネスの素人がビジネスやっちゃうからこうなるのかと思ってます。
言ってしまえば本業というより副業的性格なビジネスモデルなわけですよね。
そんなのに手出す人って、育児を終えてヒマしてる専業主婦とか、リタイアしたおっさんとか、その辺が中心になるんです。
そういう社会の第一線から距離を置く ビジネスのアレな人がビジネスに片足突っ込んじゃうから、すぐ曲解や強要が発生しちゃう。責任感がないんですよ。
てことでなんつーかまあ、「破綻してるなあ」と、Xジャンプしながら見てました。
というわけで、ネットワークビジネス。僕のスタンスは肯定も否定もしませんということです。
ネットワークビジネスと聞いて、アレルギー反応を示すかのように頭ごなしに非難・否定するのはどうかと思います。
「ネズミ講でしょ!!」
いやいや違います。合法で、悪いことじゃないです。
でも。
法って結局、「こうこうこうだから、こうした方がよくね?」っていう提案からスタートして、ああだこうだ議論を重ねた後に制定されるただのルールに過ぎないわけですから、そんな、ルールという枠組みが、人間という生き物の個々のモラルにオールフィットするかというと、するわけねえっていう。
で結局、法でOKていう範囲からズドーンと出てきちゃうんですね、おばちゃんらが。
いやーしかしまあ、この会社のコールセンターは大変でした。
そういったトラブルのクレームが、直接の関係者じゃなくコールセンターによく来るんです。
説明したり、慰めたり、お詫びしたり、ああだこうだあるわけですが、それでも怒り冷めやらぬユーザーからブチ切れられたこともありました。
「の野郎…ハア、ハア、いまからそっち行ってオマエぶっ殺してやる!」
え俺?
「ハア、ハア…アクアライン……そう、今から、アクアライン通ってそっち行っからな!」
経路どうでもよくね? みたいなのとか。
ま、クレーム面白話はまた別の機会に。
このビジネスに携わる皆様。
釈迦に説法ですが、正しくキレイにやりましょうね。
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