コロコロ VS 抜け毛

「人生とは自分自身との終わりなき闘いだ」なんて思っちゃいるけど性根がヘラヘラしている小市民の雑記ブログです。

ホラー小説「袋小路」創作秘話

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 どうも、冬花です。


 このブログにおいて、拙作「袋小路」を連載形式で公開させて頂きました。

 

www.fuyu-hana.net

 

 

 おかげさまで好評いただき、スターをつけて下さった方、twitterの方でいいねをつけてくださった方、なかにはDMでおもしろいと言ってくださった方などもおり、本当に嬉しく思っています。

 

 アマチュアですが、物書き冥利に尽きるというものです。心より感謝申し上げます。どうもありがとうございました。

 

 今から遡ること6年前。「小説を書きたい」という思いを抱いた僕の中に、いくつかのジャンルのモノが浮かび上がりました。それは、

「ファンタジー」

「恋愛」

「ホラー」

 の三つでした。
 ジャンルありきで狙ってそうしたわけではなくて、人間っておもしろいもので、インプットしてきたものしか出ないんですね。
 これら、自分が幼少期よりよく触れてきたモノなんです。

 

 で、今回公開させてもらったホラー小説「袋小路」は、それぞれのジャンルで一作ずつ書き上げた中のひとつであり、ホラー小説としてはじめて書いた作品となります。

 

 

※ここから先、ネタバレを含みます
 まだ「袋小路」をご覧いただいておらず、こんな名もなきアマチュア作家の創作物でも肯定的に捉えていただける方は、ここから先は読まないようにして下さい。

 

 

 


 

 さてこの「袋小路」の創作秘話……というと大げさですが、この作品がどのようにして生まれたか、というのをちょっと書いてみたいと思います。

 

 結論を先に言うと、ちょっとした二つのキーワードが本作の源泉です。
 二つのキーワードを組み合わせ、構想を練っていきました。

 

 まず一つ目。
 たしかTV番組の「情熱大陸」だったと思うんですが、サッカーの元日本代表キャプテン・長谷部誠選手の回があったんですね。
 その番組中、トレーニング後のクールダウンの一環だったか、ケガの治療だったかは忘れましたが、彼が”ヒルに足の血を吸わせている”場面が映されていたんです。

 

 長谷部選手はブンデスリーガというドイツのサッカー一部リーグでプレーしているのですが、そのドイツの所属チームにおける治療法(?)として、ヒルに血を吸わせていたんです。(というかチーム全体というわけではなく、長谷部選手が個人的にそうしていたような気もしますが)

 

 どうやらそれを見て、僕の心の中に「ヒルに血を吸わせる」というキーワードがインプットされたようです。

 

 次に二つ目。
 これも同時期だったと思うんですが、医療従事者による患者へのセクシュアルハラスメントのニュースが報じられていました。恐らくこれも僕の中に強い印象を残したんだと思われます。
もしかしたらマッサージ屋が女性に猥褻なことをするという企画物のAVを見た思い出の方が強く残ってたのかもしれません

 

 ヒルに血を吸わせる

 マッサージ師によるセクシュアルハラスメント

 

 意識してこの二つのキーワードを頭から引っ張り出したわけではなく、「どんな話をつくろうかな」と考えていく中で、自然とこの二つのキーワードが頭の抽斗の中から姿を現し、うまい具合にくっついてくれた、という感じです。

 

 こうして「草間」という変態マッサージ師が誕生しました。

 

 その後は、ざっとこんな感じです。

・草間の餌食として(恐怖小説なわけだから当然として)主人公が対象となっていく

・これからはじめて変態行為の餌食となるわけだから、”草間との関係の浅さ”が必要となる ⇒ 主人公がその町~近隣へ引っ越してくるという設定

・(作者の僕自身が男性のため)主人公は男性としたい。でも男性であれば、変態行為の対象となりにくいことから、男性主人公の大切なもの=妻と娘をターゲットとしよう

 

 …といった風にして、どんどん作り込んでいきました。

 

 ここまできたところで、マイルール、僕の中でレイプだけは絶対に描きたくありませんでした。
 現実世界で起こっている残虐非道な行為を、わざわざ創作物の中で改めて描きたいとは思えず、せめてその手前で止めよう、ということを心がけました。
変態マッサージ師の企画物AVを見てる奴の言うことじゃないけど

 

 そんなこんなで素人のものづくり。あとはガーッといっちゃいました。

 

 まあいずれにせよ、書き終わってみて、そして6年経過したいま読み返してみて、ホラー小説を謳うにしては”恐怖”がちょっと弱いかな、と感じています。
 大江家にもっと含みを持たせたり、老婆(草間と同居の妻)もいいキャラだと思うんで、もうちょっとあれこれ活かすことができたような気がします。

 

 でもまあ初めてのホラー創作なので、こんなものですかね。

 

 ちなみに本作は角川主催の「日本ホラー小説大賞」に応募し、ものの見事に一次落ちとなりました。
 レベル感的に、まあそりゃそうか、といった感じですね。
(同大賞からは「パラサイトイヴ(瀬名秀明)」や「黒い家(貴志祐介))」など錚々たる作家の名作が誕生しています)

 

 それにしてもこのような拙著をご好評いただけましたこと、本当に改めて感謝申し上げる次第です。

 

 さて。その翌年に書き上げたのが、当ブログでもPRさせて頂いている、「もつれ」というホラー小説です。

 

 血みどろスプラッタ。むかしながらの霊的な怪談。ヒャハハハハみたいなサイコ系。僕自身がこのへん食傷気味だったりするので、このどれかに強く偏り過ぎない”良い塩梅のホラー”を描きたいと常々思っており、その思想の元で書き上げた第二作「もつれ」は、処女作「袋小路」よりも腕を上げた力作だと自負しています。

 

 こちらも、僕の尊敬するプロの先生方の作品にはまだまだ及ばない拙作ではありますが、Amazon Kindleおよび楽天koboにて出版しています。 

 

 このたび当ブログにて公開させていただいた「袋小路」をお楽しみ頂けた方には必ずや満足いただける作品に仕上がっているかと思いますので、是非、よろしくお願い致します。

 

 


 些細な問題から合コンの予定をパアにしてしまった飯野淳司は、仲間から罰ゲームをさせられることになる。

「いまから俺らの前を通る五人目を、ラブホテルに誘うこと」

 渋々応じる淳司の前に現れた五人目は、偶然にも以前電車で席をゆずったことのある不気味な女だった。酒に酔ってそれと気づかぬまま声をかける淳司。肯定する女。ふたりは、流れで関係をもってしまう。
 後日、淳司は自宅のベランダから思いもよらぬものを見た。アパートの表の電話ボックス。淳司の部屋をじっと見上げていたのは、例の女だった。

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 女のストーカー化を懸念した淳司は、ふとした思いつきで難を逃れようと企てた。しかし後先を考えないその行為がさらなるトラブルを引き起こし、女を思いもよらぬ狂気へと駆り立てる。

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 この女からは、逃れることはできない──絶対に。

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ストーカー・ホラー小説
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 それでは、また。 
 これからも精進します。